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2006年9月25日 (月)

小泉内閣の5年半

明日、5年半ぶりに総理大臣が交代する。新総理についても言いたいことは色々あるが、それは明日以降に譲り、小泉総理の5年間をなるべくコンパクトに振り返ってみたい。

正直、長すぎた。最初に訪朝したあたりで賞味期限切れというのが小泉政権に対する僕の評価である。

登場したときは、僕もかなり期待しましたよ。既成観念にとらわれず、日本を明るい方向に導くのではないかと。何せ、前の総理がどうしようもなかったのでねえ。

道を誤ったポイントは、田中外相の更迭だと思う。

更迭自体が悪いといっているのではない。金正男(「と思われる人物」)不法入国時の処理を見れば、遅かれ早かれ、田中外相はやめさせねばならなかっただろう。

問題は、やめさせ方だ。

田中外相と野上外務次官を同時にやめさせた手法にがっかりしたのだ。これでは、結局官僚が「外相の首を取った」と増長する結果になるだけ。政治主導というか、立場をわきまえさせるには、次官以下、大臣に抵抗する官僚たちを更迭し、ほとぼりが冷めるまで大臣は留任させるべきであったと思う。そのくらいは、大臣を任命した責任のうちだろう。

俗な言い方をすれば、「大臣と官僚とどちらがエライか」を見せつけなければならなかったのだ。霞ヶ関改革が進まなかったのは、このときの処理の仕方を間違えたからだ。

外交の停滞があったとか言われるが、それを補佐するのが官僚の役目だろうし、大臣の足を引っ張ったにいたっては、何をかいわんやである。

これ以降は総じて失敗続きといわざるを得ない。ハンセン病訴訟控訴せず、道路公団解体、郵政民営化という数少ない「功績」(後ろ2つには諸説あるだろうから、あえてカッコつき)も、負の部分が大きすぎてかすんでしまう。特に、ハンセン病訴訟控訴せず、の決断は、文句なしの功績といえるのに、残念である。

拉致をはじめとする北朝鮮問題も、2回の訪朝で思ったより進捗しないと、興味を失ってしまったような感じになってしまった。これは結局のところ、東アジア関係を軽視したツケで、自業自得である。

靖国神社参拝を「心の問題」として参拝し続けた結果、中韓との関係を悪化させた。北朝鮮問題を考えれば、絶対にこちら側に引き寄せなければならない相手なのに、一国の総理にあるまじき姿勢で自ら扉を閉じたのだ。公人としての立場がまるで分かっていない、子どもの論理で靖国参拝を続けた罪は重大と言わざるを得ない。

半面、イラク戦争への対応に代表される極端な対米偏重姿勢は、本当に国益にかなっているのか、はなはだ疑問である。



結局のところ、小泉総理には総理大臣としての資質はなかった、と断ぜざるを得ない。

如実に現れているのが、国会での答弁ぶりだ。

あれほど質問に誠実に答えない総理大臣は、古今東西を通じて稀なのではないか。はぐらかし、開き直りが多いということは、すなわち質問に正面から答えるだけの経綸も、能力もないということだろう。

質問者の力不足もあろうが、それにしてもあそこまでバカにしたような答弁をする総理大臣はそうはいない。

その辺を面白おかしくしか取り上げなかったマスコミの罪も重大である。

最近、まともに政治を批判する人や媒体が減った。本来、ジャーナリズムは政権に対しては常に批判的な視点を持つべきものなのに、そういう視点で報道する能力がなくなったのか何なのか分からないが、遺憾なことである。

マスコミには、もう少し自らの役割について真剣に考えてもらいたい。

そんなマスコミの姿勢が、政治を身近なものにするのを通り越して、浅はかな物の見方しかできない世論を形成してしまったのだ。昨年の総選挙のときの報道ぶりなどは、その最たるものである。もっとも、それを見抜けず自民党を圧勝させた国民も同罪なのだが。

総選挙を「郵政民営化の国民投票」とするのならば、郵政民営化以外は争点としないということであり、郵政民営化が片付いたらもう一度総選挙をし、郵政民営化以外の問題について民意を問わなければならなかったのだ。

その辺の見極めもなく、ばかばかしい熱にあおられた結果、自民党圧勝、おまけに杉村某のようなしょうもない代議士が誕生することになったわけで。

正直、選挙の開票結果第一報を見たときには、愕然としたし、わが目を疑った。

そして、この国の民意の低さに絶句した。

小泉首相の最大の罪は、「ワンフレーズ」で、政治をワイドショー化し、堕落させ、物事を深く考えない風潮を作った元凶となったことである。

「こんなことなら、森総理のほうがましだった」と思うのだが、あの森総理(この人も居酒屋で飲んでしゃべるには楽しい人なのだろうが、総理としては・・・言わぬが華)のほうがましだった、と思えてしまう現状が悲しい。

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