四季「解ってたまるか!」
東京に来た主目的は、この芝居を観るため。
約40年前に起こった「金嬉老事件」を題材にしたストレートプレイで、一度見たいと思っていたが、今回ようやく願いが叶った。
(以下ネタバレが少々)
相当高度な「喜劇」である。劇中では、いわゆる「文化人」の底の浅さや、何か勘違いしている新聞記者、人質の奇妙な心理、警察の狼狽ぶりが喜劇として描かれる。
確かに笑えるが、笑った後、「この人たちを笑っていられるかなあ」という気にもなるのである。
特に、文化人たちが主人公(=「犯人」)に、「あなたの気持ちは分かる」を連発し、最後に主人公が表題の「解ってたまるか!」と叫ぶあたりは、日ごろ「気持ちは分かる」などと簡単に言うべきではないな、ということを思い知らされる。
主演の加藤敬二はさすがの演技。せりふの言い回しが絶妙で、どんどん引き込まれてゆく。まさに独壇場であった。
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