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2012年5月23日 (水)

旭天鵬の優勝に思う ~2012・大相撲夏場所総括~

久しぶりに相撲の話題を。

夏場所はまさかまさかの旭天鵬優勝。最年長での初優勝、初めての平幕同士の優勝決定戦と、大波乱の場所となりました。

旭天鵬は、今の本名は「太田勝」で、日本国籍を取得していますが、入門して20年、旭鷲山とともにモンゴル出身力士のパイオニアです。この人がいなければ、朝青龍・白鵬はじめ、今のモンゴル出身力士はいません。
白鵬が「日本とモンゴルの国交樹立40周年、モンゴル出身力士が誕生して20年の区切りの年に、自分でも日馬富士でも鶴竜でもなく、旭天鵬関が優勝したのは運命というか宿命というか・・・。涙が出た」とコメントしてましたが、そう考えればまさに「絵に描いたような優勝(これも白鵬談)」と言うしかありません。

旭天鵬が日本国籍を取得したのは、将来親方になる希望があるからです。
(親方として日本相撲協会に残るには、日本国籍を取得する必要があります。高見山・小錦・曙・武蔵丸はすべて日本国籍を取得しました。公益財団法人への移行論議でも、この扱いを変えようという話は聞こえてこないので、白鵬が引退後親方になろうとすれば、同様に日本国籍を取得する必要があります。)
先場所まで師匠だった大島親方の定年に伴って引退し、大島部屋を継ぐのではないかと噂されたんですが、現役続行。その最初の場所で優勝というのはなかなか劇的です。

今場所の旭天鵬は、序盤は2勝3敗。ここから10連勝で決定戦にも勝って優勝したんですから、見事でした。終盤の相撲は勝ち運に乗った人の相撲でした。心からおめでとうと言いたいです。

さて、どうして今場所がこのような展開になったかと言えば、原因は2つしかありません。
言うまでもなく、ひとつは横綱白鵬の不調、もうひとつは大関陣の体たらくです。

白鵬は、中盤に大崩れして4敗。横綱になって最低の成績で場所を終えました。
でも、最低といっても10勝5敗。中盤の状況からすると、よく2ケタ勝ったと思います。
今場所は確かに冴えがありませんでした。手の怪我の影響もあったんでしょうが、下半身が崩れていました。ここ何場所か、一時の圧倒的な強さが失われていますが、いろんな疲れがピークに達しているのと、稽古不足があるのではないかと。
来場所以降、どう立て直してくるのかに注目したいところです。

白鵬に関しては、これまでが抜群に良すぎたとも言えます。時には不調の場所もあるわけで、そういう時こそ大関陣が優勝のチャンスということで頑張らないといけないんですが、結果は散々。

6大関中、一番成績がよかったのが稀勢の里の11勝。大関陣で優勝争いに最後までからんだのはこの人だけですが、大いに不満です。
今場所は絶対優勝しなければいけなかったと思います。それが終盤に連敗し、挙句に千秋楽にも負けて優勝決定戦にも進出できず。この大チャンスの場所にこの勝負弱さ。
今後よほど奮起しないと、横綱はもちろん、優勝もできないまま終わりかねません。
(蛇足を承知で私見を述べれば、故鳴戸親方<元横綱隆の里>の誤りは、弟子を出稽古に行かさなかったこと。強い者の胸を借りにいかなければ強くなるはずがないと思っています。苦手な相手のところへ稽古に行かなければ、優勝なしの万年大関で終わりかねません。)

次が10勝の琴奨菊。この人は中盤で怪我したのが痛く、それでもよく10勝したというべきかと。新大関の鶴竜は8勝で、影が薄い場所でした。残りの3人は論外。星の数もともかく、内容に見るべきものがなさすぎました。琴欧洲の千秋楽休場については後述します。

大関が6人もいて、星のつぶしあいとなればどうしても成績が下がるわけです。なので、全員が毎場所10勝以上できるとも思いませんが、ここから1人か2人突き出ていかないと優勝も横綱も見えません。
今、2場所続けて優勝できるだけの突き抜けた力を持つ大関は残念ながらいないのではないでしょうか。「何が何でも優勝してやる、横綱になる」という気持ちが誰からも伝わってこないのが残念です。

ついでに言うと、横綱審議委員の「10勝できなければ大関陥落だ」「8勝止まりなら陥落だ」といった論には全く与しません。理由は上述のほか、勝ち越した者の番付を下げるということはありえないと考えるから。いつから横審はこんな見識のない人の集まりになったんでしょうか(まあ、最近の横審に言いたいことは他にもありますが、今日はやめておきます)。

優勝同点の栃煌山。千秋楽不戦勝でブーイングを浴びたのは気の毒でした。当人は全く悪くありません。ちなみに、相手の琴欧洲を責めるのもいかがなものかと。怪我した時、休場するか否かを決めるタイミングは結構難しいのではないでしょうか。一晩経ったら予想以上に怪我が悪化するという事もありうるわけです。
今回、たまたま優勝を争う一番が不戦となったために話が変な方向に行った感じがします。心情的に相撲を見たかったという気持ちも分かりますが、相撲が取れない状態で勝負に挑むことが果たしていいことなのかどうか、また、そんな相撲を見たいのかどうか、もう少し冷静になってもらいたいものです。
不戦勝になるのも時の運、もし旭天鵬が負けて栃煌山優勝となっても、それは栃煌山に運が向いていたというだけのことだと思います。それでもけしからん、というのであれば、不戦勝・不戦敗の制度を見直す話になります。

えっと、栃煌山でした。この人には期待するたびに裏切られている感じがします。これまでは、下位で好成績をあげても上位に来ると勝てない。来場所に真価が問われるでしょう。

今場所は、成績はともかくとして境川部屋の力士がよく頑張りました。1人挙げるなら妙義龍。怪我で幕下まで落ちましたが、よく克服して上位に来ました。入幕してからの相撲はなかなか見るべきものがあります。豪栄道より、この人のほうがひょっとすると将来に期待できるかもしれません。

来場所は名古屋です。力士には、しっかり稽古を積んで、熱の入った相撲を見せてくれることを期待します。

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