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2013年2月15日 (金)

明日、悲別で

20130215085955


表題は、昨夜観た演劇のタイトルです。


題名からピンとくる方もいるかと思いますが、脚本・演出は倉本聰の手によるもの。
演じるのは、彼が主宰した「富良野塾」の塾生を中心に構成する「富良野GROUP」のメンバーでした。


会場は、ウィンクあいちの大ホール。
かつての中小企業センターが建て替えられてできた施設で、研修を受けに来たことはありますが、ホールに入るのは初めて。
後方の席しか取れなかったんですが、なかなか観やすかったのは何より。


この「明日、悲別で」の原点は、29年前のテレビドラマ「昨日、悲別で」です。
私自身はこのドラマを観たことがありませんが、舞台になった街、北海道上砂川町には、高校1年生の時に行ったことがあります。
もっとも、町に行ったというよりは、上砂川町を走っていたJR函館本線上砂川支線に乗りに行ったという方が正確で、砂川からの列車で上砂川駅に着き、駅舎を眺めた後は、折り返し列車でそそくさと引き返しています。

上砂川駅は、「昨日、悲別で」のロケ地のひとつ。それゆえか、駅舎には、「悲別駅」の看板があるわ、駅名版の裏にも「悲別」と書いてあるわで、まるで「悲別」がこの駅の本当の名称のようだと感じたことははっきり覚えています。


で、舞台のほうですが、物凄いの一語。ほかに適当な言葉が出ません。

カーテンコールでは、倉本聰も登場し、半数くらいの人がスタンディングオベーション。(この人の姿を生で見られただけでも来た価値ありです)
私も気持ちとしては同じですが、逆にしばらく席から立ち上がれませんでした。


ストーリーは、簡単に説明すれば、悲別の炭鉱が閉山されたあと、離れ離れになった若者たちが、20年後の大みそかに悲別に集まり、先人が炭鉱に埋めたというタイムカプセルを探しに行くというもの。
これを軸に、福島原発や戦前の炭鉱での強制労働の問題などをからめ、「幸せとは」「希望とは」「ふるさととは」など、現代社会への強烈な問いかけを発しているように感じました。

演じたメンバーは熱演で、倉本聰の演出にしっかり応えているという印象でした。
せりふ回しもよく、劇中、スローモーションや静止といった、かなりハードな演技を要求されていましたが、きっちりこなしていたあたり、相当鍛えられたことがうかがえます。

劇中歌も、「アメイジング・グレイス」と「22才の別れ」(この曲は「昨日、悲別で」のエンディングテーマでもあります)、をメインに、タイトルは分かりませんでしたが長渕剛の曲なども印象的に使われていて、効果大。


想像以上に心を揺さぶられた舞台でした。

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