日展とクリムト
愛知県美術館で開催中の2つの展覧会を観てきました。
「日展 東海展」は、毎年足を運んでいるもの。
近年、日本画か洋画に、鉄道のある風景を描いた作品が出ていましたが、今年はなし。
個人的には、絵画は足を留めて眺めたくなるものが少なく、いささか残念でした。
風景画が少なく感じたのも一因です。
その中で秀逸は、名駅モード学園のビルを俯瞰した構図で、雪の日の風景を描いた日本画。
日本画らしい繊細なタッチが良く、やはり観覧者の人気が高いようで、この作品の絵はがきは売り切れていました。
日本画、洋画の他には、彫刻、書、工芸美術の分野から作品が集まっています。
彫刻には興味が薄いので、ざっと見た程度。
書は、かつては書いてある文字が読めないとつまらないと思っていました。
でもある時期から、紙と墨が織り成す様式美だと思って観ると、それなりに味わえるようになりました。
面白いのは工芸美術で、紙やガラス、漆に金属、パッチワークなど、毎年美しく、かつバラエティーに富んだ作品で楽しめます。
こちらは今年も期待どおりでした。
「クリムト」は、たまたま券をいただいたので観てみました。
クリムトは、ウィーンの世紀末美術を代表する画家だそうで、今回の展覧会は、彼の生誕150年と、愛知県美術館開館20周年を記念して開催した由。
日展よりも観覧者が多く、かなりの混雑の中で観ましたが、クリムトの手によるポスターとか、ウィーン工房のジュエリーとか、いくつか興味をそそる作品があったものの、全体にはあまり食いつけず。
まあ、これは人それぞれで、あくまでワタシの個人的な好みには合わなかったということに過ぎません。
なお、いずれの展覧会も、開催は明日までです。
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