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2013年2月24日 (日)

雑感~あおなみ線SLの実験走行について~

2月16日(土)・17日(日)の2日間、実験走行として、あおなみ線にSLが走りました。

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目的はあおなみ線活性化策のひとつとして、定期運行に向けた検証を行うことですが、名古屋で27年ぶりにSLが走るということで大きな話題となりました。
結果、見学者は2日で約4万3千人。2日とも寒かったこともあって、予想の5万人を下回りました。一方、SL乗車への応募は1回200人×6回=1200人に対し、倍率100倍となる12万人。
イベントとしては、事故もなく終わり、まずまず成功だったと言えるでしょう。


私自身、2日ともSLを見物しました。
16日は名古屋からあおなみ線に乗って、ささしまライブ駅で降り、駅近くで。

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17日は、ささしまライブ北側の歩道上で。

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そしてもう1か所、中川区九重町の線路端に設けられた見学場所で。

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名古屋駅周辺の高層ビル群をバックに走る姿はなかなか絵になりましたし、普段立ち入れない線路端のところで見ることができたのも良かったです。


反面、課題もいろいろと見えたのも事実。
実験走行から1週間経ってしまいましたが、感じたことを、思いつくまま述べてみます。

まず、あおなみ線名古屋駅で感じたのは、とにかく、警備員の数と撮影禁止の規制がやたらに多いこと。
安全第一であることは当然で、それなりの規制をかけることは必要ですが、目の前にSLが止まっているのに、「見るな・撮るな」と言われても無理でしょう。
だから見学場所を設けているのだ、ということなんでしょうが、危険防止のためのホームドアもあるわけですし、もうちょっと何とかならなかったのかと思います。
なので、走る電車の中からSLを撮る人多数。

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また、あおなみ線の駅では撮影禁止ということで、ささしまライブ駅では、SLが来ない時間でも規制をかけたり、上りホーム(名古屋方面ゆき)で、あおなみ線の線路と反対側にある関西線・近鉄側にカメラを向けている人にまで、撮影を止めさせたりしていましたが、果たしてそこまでやる必要があるのか。ちょっとやりすぎと思います。

この2つのことから、あおなみ線はイベントでSLを走らせる環境にないと断ぜざるを得ません。

原因は、主催者側が慣れておらず、この手のイベントを回すノウハウがないと思えることに尽きます。

まあ、この地区で鉄道施設を舞台にした大きな鉄道イベントをあまりやらないゆえ、名鉄やJR東海に教えを乞うたとしても参考になるかは甚だ疑問ですが、最初に、乗客募集をハガキで行ったあたりで、当初の備えの甘さが見えています。
倍率が100倍にもなるとは思っていなかったんでしょうが、鉄道のイベントに慣れていれば、違う対応ができたのではないかと思います。

そもそも、主催者が楽しんでこのイベントを企画しているのかどうか。
端的に表れているのがあおなみ線各駅での画一的な対応で、規制から入るのはいかにもお役所的発想ですが、主催者としては、河村市長が相当意気込んでおり、予算も計上されたゆえ、とにかく走行実験だけはやらねば、という感じになってしまったのではないか、と思えます。


次に、走行実験の目的である、定期運行ができるかどうかということですが、現状ではあまりにも課題が多いと言わざるを得ません。

あおなみ線を運営する名古屋臨海高速鉄道は、当然ながら自前の機関車・客車・機関士を持っていません。
果たして、静態保存SLの修理や機関士の養成をどうするのか。
SLの運行や保守に携わった国鉄OBでもいればまだしも、全くゼロからのスタートというのは、かなり大変でしょう。

また、今回の走行実験でかかった経費は4000万と言われています。

SLや客車、機関士などをJR西日本から借りているので、その関係経費は結構な金額になるでしょうが、加えて、警備員が相当数いたので、警備にかかる経費がかなりのウェイトを占めているように思います。
定期運行になって、もの珍しさがなくなれば、警備に関する経費は下がるでしょう。

それ以上に、自前でやろうとする場合の経費・労力は莫大なものになります。
2日だけのイベントゆえ、4万3000人が集まったという側面もあるでしょうから、定期運行になった場合、果たして毎回どれだけの集客が見込め、どれだけの経済効果が見込めるのか。
経済効果がよほど高くなるか、そうでなければこの事業が名古屋市、あるいは名古屋市民にとって相当のメリットがあることを説明しないと、税金を投入して市の施策として行う説得力に欠けます。

さらに言えば、河村市長の発言が、「SLの定期走行やささしまライブ付近にSL博物館を建てて、名古屋を鉄道の聖地に」ということばかりになって、当初の目的であったはずの「あおなみ線の活性化」ということがあまり聞かれなくなったのもどうかと思います。
市長自身は、イベントを成功と評価し、ますます自分の構想に意を強くしたようですが・・・。


もうひとつ、走行実験の目的として、SLから出る煤煙の影響を測る、というのがありました。
今回の走行区間だと、おおむね平地を走るし、途中駅通過なら名古屋駅付近しか黒い煙は出ないような気がするので、それほど影響がないような気がします。実際はどうだったのかは関心事で、実験の結果が発表されるのを待ちたいところ。
煤煙の影響が大きければ、近隣住民の理解を得ることはかなり困難になるでしょう。


ともかくも、今回の走行実験、課題が見えたという点では大いに収穫があったと思います。
あとは、課題をしっかり整理して、冷静な結論が出ることを望みます。

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