四季の世界〜ミュージカルのはしご
午後は、劇団四季のミュージカルを2本続けて観賞。
一日に2本の観劇は多分初めてです。
まずは四季劇場・秋で「李香蘭」。
20年前に中日劇場で観て以来ですが、ミュージカル自体も数年ぶり。
四季はよく観てるけど、ずっとストレートプレイばかりだったので、このようなことになっています。
さて、「李香蘭」は、現在の日中関係を鑑みるになかなかタイムリーな演目。
細部まで理解しようとすると、近現代史についてある程度の知識が必要と思いますが、そうでなくても台詞や歌などから、訴えるものが相当強く響きます。
加えて、特攻隊とか崖から飛び降りて自決を図るシーンなどが映像で流れますが、何度も観ている映像でも、かなり強烈なメッセージとして伝わってきます。
「李香蘭」は、「異国の丘」「南十字星」と並んで、四季の「昭和の歴史三部作」と言われています。
三作とも観たことがあり、それぞれ感じるものがありますが、戦争がもたらす残虐さや悲惨さとか、時代背景などは、「李香蘭」が最も強く描かれているように思います。
ラストの
「憎しみを憎しみで返すと未来永劫争いは終わらない」
「徳をもって恨みに報いよう」
という台詞は、特に日中両国の為政者が深く刻むべきではないかと感じます。
また、この作品から、現在と未来のために、過去から学ぶべきことを考える人が増えて欲しいと願います。
2本目は、自由劇場で「コーラスライン」。
この舞台も、20年くらい前に中日劇場で観て以来です。
こちらは、個々のダンスや人間模様からあふれるパッションに圧倒されます。
そして、ラストの「ワン」のコーラスは圧巻。
観ている方も元気が出てくる舞台で、李香蘭とはまた違った感動。
カーテンコールでは拍手が鳴り止まず、スタンディングオベーションも自然の流れでした。
台風の影響を考えて日帰りにしたのがちょっと残念ですが、エネルギッシュな一日を過ごした感じで、帰路につきました。
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