歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」
今日の昼間は歌舞伎見物。
2日前に残席を見たら、前から3列目、かつ花道に近い席が空いていたので、買ってしまいました。
良席と言われるのはいわゆる「とちり」の列、7~9列目ですが、前の方も役者が間近で観られ、迫力があります。
この顔見世は、松本幸四郎、中村吉右衛門の父、初世松本白鸚の33回追善と銘打っており、子の幸四郎、吉右衛門、孫の染五郎、ひ孫の金太郎(夜の部のみ)が出ています。
昼の部は「寿式三番叟」で幕開け。
縁起物の舞踊で、鈴を鳴らし、舞台を踏み鳴らして、染五郎と尾上松緑の2人で舞い上げた三番叟。
美しさと迫力を感じました。
2つめは「井伊大老」。
井伊暗殺の4月前、前日、当日を描いた作品ですが、戦後の脚本によるものなので、台詞回しは現代劇に近く、長廻しもあります。
井伊を演じたのは吉右衛門で、貫禄あり、華もありと、圧倒的な存在感で、さすがの舞台でした。
締めは有名な「熊谷陣屋」。
こちらは古典ゆえ、一般的な歌舞伎のイメージである独特の節回しで台詞が語られます。
幸四郎が熊谷直実、尾上菊五郎が義経を演じるなど、豪華な配役。
豪華な布陣にふさわしい華もあり、重みもありと、充実の内容でした。
名作は時代を超えて人の心を打つものと、改めて感じた次第です。
P.S.幕間には名物「歌舞伎座アイスもなか」を。
皮には隈取りの模様が刻まれています。
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