「『中学生日記』 国際エミー賞最優秀賞受賞」のニュースに接して
今日のNHKニュースから
「中学生日記」国際エミー賞最優秀賞に
世界の優れたテレビ番組に贈られる国際エミー賞の「子ども向けシリーズドラマ部門」で、NHKの「中学生日記」が最優秀賞に選ばれました。
※2013.3.10補足
上記ニュースのリンクが切れたので、代わりの記事を。
NHKアーカイブスブログ「アカイさんノート」
2013.2.15付記事「『中学生日記』 国際エミー賞受賞!」
http://www.nhk.or.jp/archives-blog/info/146828.html
「中学生日記」は、昨年3月までNHKで40年にわたって放送されてきた番組。
終了が決まった時には、惜しむ声が報道で紹介されていたが、私自身、今回のニュースを、番組終了のニュースともども、感慨深く聞いた者のひとりである。
なぜなら、かつてこの番組に出演していた経験を持つからだ。
出演していたのは、中学3年生と高校1年生の時だから、もう四半世紀前、昭和の時代のこと。
オーディションを受けたのは中学2年生の時。テレビの舞台裏を見てみたい、というのが動機で、どうしても合格したい、という強い思いがあったわけではなかったのだが、なぜか合格してしまった。
放送自体は毎週(当時は総合テレビで日曜13時から13時30分)あるが、生徒役は毎回代わるので、出演回数は年に3~4回くらいだったと思う。
出演が決まると、修学旅行のような、泊まりを含む学校行事以外の理由では断れなかった覚えがある。(テスト前などというのではダメ)
出演時のスケジュールは、火曜日から金曜日まで、18時から台本読み・立ち稽古・リハーサルを重ねて、土曜か日曜が本番の収録。
また、ロケがあると、次の週末に行われるので、2週にわたって取り組むことになる。
合格後の説明会で最初に言われたのは、「皆さんは仕事に来ているんだ」ということだったが、事実、私にとっては仕事をするということの一端に初めて触れた機会だった。
仕事とはいっても、総じて楽しい思い出のほうが多い。出演のお呼びがかかるとやはり嬉しく、NHKへ通うのも楽しみだった。
見るもの聞くもの、すべてが初めてのことで、応募の動機を満たすには十分すぎる環境だったし、いつもと違う同世代の人たちと交わることも楽しかった。
ちなみに、特に嬉しかったことが2つあり、ひとつは出演料が出たこと。結構な金額を戴いたように思う。もうひとつは、終了時間が遅くなると、タクシーで自宅まで帰るという贅沢な経験ができたこと。
この2つは、自分が何だか大人になったような感じがしたものである。
・・・1度だけ、準主役級の役をいただいたことがある。女子生徒メインの内容だったが、なぜか男子の中で一番重い役に選ばれた。
嬉しかったのも束の間、泣く演技やらナレーションやらの要求は容赦なく、かなり苦労したのも今となっては貴重な経験。
ここで自信がついていれば、今頃別の道を歩んでいたかもしれないが(笑)、幸か不幸か己の才能のなさを悟ったわけで。
この作品だけは録画してあって、2年前に久しぶりに観る機会があったのだが、まさに汗顔の至り。
我が家のテレビを地デジ対応に変えたときに、DVDしか観られない環境になってしまったので、VHS録画してある現状では我が家では観ることができない。
DVDに録り直しておかないといけないとは思うのだが、手付かずである。
↓自宅に残っている台本など。台本はほとんどが手書き。
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