今週の土日は自分でも珍しく自宅から出ず、テレビで大相撲観戦などしてのんびり。
先週の土日はといえば、映画を1本ずつ観てきましたので、少しその話を。
8日土曜日は「愛の渦」。

観に行ったのは伏見のミリオン座。
名古屋で唯一の上映館かつ公開初日と重なったせいか、満席。
テーマは「乱交パーティを通して描かれる人間の本質」といったところでしょうか。
もちろんR18+でして、そういう映像やセリフも満載。
でもある意味エログロとは遠い作品で、喜怒哀楽、様々な人間の感情が描かれていて、とにかく面白かったです。
もともと舞台作品らしいですが、確かに舞台で観ても面白そうなストーリーではあります。
まあ、どこまで映像のように見せられるのかということはありますが・・・。
いずれにせよ、AVみたいなのを期待している人にはお勧めできません(笑)
役者陣がみんな個性的なのも面白い理由ではありますが、とりわけ主役に抜擢された門脇麦(昨年のNHK大河「八重の桜」にも出てた)は潔く脱いでるし、見せる表情がなかなかのもの。
もうひとり、惹かれた女優は中村映里子(今年の大河「軍師官兵衛」に出てるらしいです。一度も観てませんが・・・)。こちらも面白いキャラクターを好演しています。
観客もむさくるしい男ばっかりだと嫌だなと思ってたんですが、結構女性もいました。
性別関係なく面白い映画と思いますので、興味のある方にはぜひおすすめしたい一作です。
9日日曜日は「ひまわり」。

こちらは沖縄復帰40年に企画された2年前の作品ですが、名古屋で上映された時に見逃し、気になっていたものです。
豊田市で上映会がある事を知って、足を運びました。
会場の豊田市福祉センターは、名鉄三河線上挙母駅から歩いて10分ほどのところにある、新しい施設でした。

観客は主催者発表で500人。高齢者が比較的多かった印象です。
この映画は、1959年に起きた「宮森事件」(石川市<現うるま市>の宮森小学校に米軍戦闘機が墜落、児童や住民17人が死亡)を軸に、2004年の沖縄国際大学構内への米軍ヘリ墜落事件なども絡めながら、「基地沖縄」が抱える現実を描いたものです。
とりわけ1959年のシーンは全てモノクロだったのが印象的で、戦闘機墜落のまさに阿鼻叫喚が胸に迫ってきました。
ちなみに子役も大人もほとんどが沖縄の人だそうで、やはり何か、にじみ出てくるものを感じます。
その中で、主役を演じたのは東京出身の長塚京三。
でもそれを感じさせない、さすがの存在感を見せていました。
長塚京三の孫を演じたのが須賀健太(「ALWAYS三丁目の夕日」の淳之介)、恋人役が能年玲奈(ご存知「あまちゃん」ヒロイン)で、2人ともいい演技。
能年玲奈は「あまちゃん」ヒロインになる前ですが、やはり光るものがあり、基地で働く父と、反対する恋人との間で揺れる役どころを、とても魅力的なものにしていました。
沖縄が置かれた現実を様々な角度から描き、忘れてはいけないこと、考えるべきことを訴えるいい作品だったと思います。
考え方はいろいろあるかと思いますが、多くの人に観てもらいたい映画です。
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